「面談」と「面接」という言葉ですが、「面談」は合否を決めるものではなくフラットなお互いを知る場で、「面接」は企業側が見極める選考の場など、使い分けされているケースもありますよね。
僕は、ベンチャーでCHROをしていた時に、企業側が一方的に選ぶという意識を持ったことはなく、候補者の方の人生の大事な時間をこの会社でご一緒させていただけるのか?お互いの目指すこと、相性のすり合わせを大切にしていたので、あえて使い分けはせずに「面談」という言葉で統一していました。
個人的な感想ですが、「面談」と「面接」という言葉を使い分けたとしても、企業側も応募者の方も双方、その体験を通じて次のステップに進むかを決断しているのでどちらも意思決定の場には変わらないのではないかと思います。
個人的には「面談」という言葉の方がしっくりくるので、以下、面談と表現させていただきますね。
【面談の心得、準備】
Google社などが有名ですが、採用面談に向けてオリジナルの質問項目を準備している企業もありますが、大半の会社はいくつかの必ず聞く質問などはありつつも、基本は「履歴書」と「職務経歴書」に沿って、面談が形成されることが多いのではないかと思います。
書類選考を通過しなければ面談の場にたどり着けませんので、履歴書、職務経歴書はとても重要ですよね。下記の記事で少し変わった視点からの気づきをシェアさせていただいておりますのでよろしければご覧になっていただければと思います。
面談はやはり緊張しますよね。緊張の影響で普段通りの実力が発揮できない場合も多いのではないでしょうか。
例えば、企業側が10人以上参加し、圧迫スタイルの面接だと緊張しない方が無理という気もします。そんな中で自己紹介を3分でお願いしますとか。笑
大手企業だと中途採用でもスケジュールが一人15分など決まっていて、次の人が待っているので半強制的にタイムアップで終了となり、応募者側にとって消化不良ということもあると思いますが、企業ごとに違いはあると思いますが、ベンチャーの中途採用はお互いの理解を深める時間がしっかりとられている印象です。大体、1回の面談で30分から1時間程度行うと、双方ともに悔いのない時間になると思います。
時間がたっぷりあるものの、採用担当をしていた時に感じた個人的な気づきとしては下記となります。
「たとえ時間が長かったとしても面談はサプライズを求めているのではなく、やはり確認をしている場なのではないでしょうか」
なんだかんだ、書類選考の際にイメージします。
この方であれば、募集しているこのポジションでこのような活躍ができるのではないか?
こういった思考なのではないか?
こうであったら良いな。
などという思いを持ちます。
その仮説をひたすら検証(確かめていく)しているのだと気づかされます。
これもよく言われることですが、やはり「第一印象」「開始5分」が肝です。
入室からの5分で好印象を持つと、あとの25分から55分で気になっていた事項を前向きにクリアしていきます(落とすための面談をしたことはなく、なるべく良いところを見つけたいと思っていましたので、懸念点が生じないように内心願って聞いていました)
あとは「縁」ですね。
身も蓋もない話のように聞こえるかもしれませんが、人生は縁のあるところにしか決まらないのだと思います。
例えば、転職回数が多いことを気にする人はやはり多いのですが、特に過敏な方が面談者となった場合、過去の退職理由に固執した質問を続けられるかもしれません。
僕はあまりにも短期での離職の場合は理由を尋ねますが、この時代において複数社経験していることは、環境適応能力が高い可能性もあり、早期に戦力になれるという見方もできると思います。誰が当日の面談者になるかで結果は変わってきます。
もちろん、定着してもらえないと企業側にとっては採用コスト、時間、育成期間などを考慮すると好ましくないのは事実ですので、なるべく避けたいというのが本音だと思います。
個人的には「自分らしく、自信を持って自然体で面談に臨むのが一番だと思います」
なぜなら、演じたところで入社してからも演じ続けなければならず、苦しいだけだと思うからです。人事担当者は現在のメンバーとの相性やカルチャーをよくわかっていますので、そこで縁が無いという結論に至ったのであれば、それは自分にとって参画すべき会社ではなかったということなのだと思います。
日本中、世界中に星の数ほどの企業があります。自分が輝ける、生き生きと働ける環境を選べば良いと思いますし、自分で事業を立ち上げて、そういう環境を作る挑戦もありますし、縁のある方向に進むのだと思います。
実際に転職活動を進められる際のお役立ち記事は下記となりますので、ぜひご覧いただければと思います。