ベンチャー転職

大企業とベンチャーでの闘い方の違いとは?ベンチャー転職の心得

日本には約400万社の企業が存在すると言われています。

企業としてのビジョン、ミッションも異なりますし、目的や状況に合わせて、様々な規模の企業が存在しています。

 

僕は、グループ全体で数万人の企業の本社勤務、大手のグループ企業で安定感を求めた社員の集う中堅企業、IPO準備期の成長ベンチャー、創業期(アーリーステージ)のベンチャー、起業など様々な経験をしてきました。

そんな中で気づいた「社員としての視点における、大企業、ベンチャーそれぞれのメリット、デメリット、闘い抜くうえでのポイント」について、シェアできればと思います。

細かい定義はしませんが、俗にいう大企業とベンチャーを想像して、以下ご参照いただければと思っています。

 

【大企業】

メリット

・スケールの大きい仕事ができる

・社会的信用

・人生設計がしやすい

 

デメリット

・ルールが確立されており特例が難しい

・人事異動、希望通りの仕事ができないリスク

・早期に経営視点で仕事をすることが難しい

 

以下、一項目ずつ簡単に補足説明していきます。

 

・スケールの大きい仕事ができる

大規模プロジェクトは業界大手が独占しているケースもあると思います。業界最大手に所属しないとできない特殊な仕事もあります。優秀な仲間が多いため、社内での競争も激しいですが、仲間と連携することでスケールの大きい仕事に携わるチャンスがあると思います。

 

・社会的信用

マイホームを購入する際などに条件で優遇される部分があると思います。大手に勤めているとあまり気になりませんが、創業間もないベンチャーへ飛び込んだ友人は、ローンが組めず、社長に相談したところ、大きい買い物はキャッシュで対応すれば良い、とのアドバイスがあったようです。資金調達に成功していたり、ベンチャーのタイプ、ステージによって異なるので一概には言えませんが、これらを気にしなくても良いのは大企業(歴史や知名度のある企業)勤務の強みだと思います。

 

・人生設計がしやすい

正確かつ適切な数値データは見当たりませんが、企業の長期的な生存は非常に厳しい、創業から20年後に残っている企業はほぼ無い、という話をよく聞きます。歴史や知名度のある企業でも長期的に生き残れる確証はありませんが、創業まもないベンチャーよりも、10年後、20年後、退職する年齢などを考えながら、会社内で生き抜くための活動に集中しやすいかと思います。

 

デメリット

・ルールが確立されており特例が難しい

早期に圧倒的な結果を出したとしても、年齢や社歴による一定のルールを遵守する必要があり、特例を作れない場合が多いのではないかと思います。最近は熾烈な競争に勝ち抜くために、エンジニア採用などで新卒時から高額なフィーを用意するなど、特例を設け始めているところも出始めていますが、やはりこの部分におけるフレキシビリティはベンチャーに軍配かと思います。

 

・人事異動、希望通りの仕事ができないリスク

企業は各人がそれぞれの役割を果たすことで回っています。規模の大きい企業は業務のカバー範囲も広く、働く場所、業務内容も多岐に渡るため、希望と関連性が見出せない配置となり大きく乖離する場合もあるかと思います。

 

・早期に経営視点で仕事をすることが難しい

業種によっては、本社社員として、早期にグループ会社の経営に関わる場合などもあると思いますので一概にはいえませんが、ある程度のポジションに到達しないと会社の経営について考えるというよりは、チーム、部署、本部、といった視点で、直属の上司の評価を意識した業務となるのでは無いかと思います。

 

ポイント

・社内政治が重要

社内においてどの派閥、ラインに属するか、が重要になってくる印象です。

 

【ベンチャー企業】

メリット

・憧れの経営者と近い距離で仕事ができる

・階層構造がシンプルで意思決定が早い

・若手でもオーナーシップを発揮して結果を出せば早期に責任者になれる

 

デメリット

・人数が限られているためハードワークになりやすい

・待遇がまだ充実していない場合が多い

 

こちらも一項目ずつ簡単に補足説明してみますね。

 

・憧れの経営者と近い距離で仕事ができる

これは参画時期にもよると思いますが、創業初期であれば、かなり近い距離で憧れの存在と直接一緒に仕事ができます。誰と働くかが成長には極めて重要です。給料はいらないので、働かせて欲しい、というような意気込みの若手メンバーもいます。

 

・階層構造がシンプルで意思決定が早い

組織がコンパクトなため、経営陣との距離が近いです。また、時間に対する意識が高いため、重要会議体での決定が必須の事項でなければ、スピード重視の意思決定が行われます。意思決定が遅いことにストレスを感じている方にはメリットが大きいと思います。

 

・若手でもオーナーシップを発揮して結果を出せば早期に責任者になれる

大手企業では配置される部署ごとに、新入社員、2年目、3年目の仕事の型が決まっているケースもあると思います。多少は変動があるとしても、待ちきれない方もいると思います。ベンチャーはオーナーシップをもつことが採用要件に入っているところも多いのではないかと思います。年齢や年数に関わらず、チャンスを掴む土壌があります。成長意欲の高いメンバーが集まっているケースも多いので、圧倒的なコミットでアウトプットを量産していき、その方向性が経営陣の方針と合っている場合、早期に責任者、幹部に登用されるケースもあります。

 

デメリット

・人数が限られているためハードワークになりやすい

精鋭とはいえ、限られた人数で他社と同じスピード、働き方をしていては圧倒的な結果を出すことは難しいです。会社から徒歩圏内に住み、成長、自己実現のためであれば、プライベートは不要というメンバーも多く、フルコミットで没頭している印象です。一般的には考えられないほどのハードワークとなります。

 

・待遇がまだ充実していない場合が多い

IPOを計画しているベンチャーは、ストックオプションなどでカバーする場合がありますが、基本的に待遇面での期待は難しいと思います。待遇や福利厚生をベンチャーに期待するのではなく、参画しているメンバーも長期間在籍することを想定しているというよりも、在籍期間でどのような経験・結果を出すか、その次に何をするのか?が明確な状態で参画している印象です。

 

ポイント

・経営陣(特に代表者)の望む結果を残すこと

 

ベンチャーは無駄なく最短距離で結果を出していく必要があります。自由度は高いですが、会社の向かう方向と自分の取り組む方向が合致していることが大事ですので、そこは留意が必要です。

 

ベンチャーに転職するおすすめの方法については下記の記事をご覧になっていただければと思います。

>> ベンチャーに転職するオススメの方法は?

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