CxOは自社が定めるその領域の責任者であり、最近は新たなポジションが続々と生まれている印象です。大手企業に所属しているとなかなか道程は長いですが、ベンチャーであれば、CxOとダイレクトに仕事ができる環境の場合もあり、身近な存在です。ただし、自身が創業メンバーでない限りは、CxOポジションを得るのは簡単なことではありません。
創業メンバーだとしても、会社が成長していく過程で参画してくる優秀なメンバーの台頭、競争のなかで、そのポジションを維持することは並大抵のことではありません。
たとえ、創業期で規模の小さいベンチャーでも、経営メンバーは実績豊富なスタープレイヤーによって形成されていることも多いです。
大企業からベンチャーに転職する際に、結構このギャップがある場合があります。大企業で新規セールスのアポを取ることと、まだ名もなきベンチャーがアポを取ることの違い、会社の看板が無い状態で、一人の人間として自分に何ができるのか?が試されます。
ベンチャーに必要なのはプレイイングマネージャーです。自分はこんな作業はしない、と言った場合、何も進まなくなります。自らが行動を起こし、圧倒的な結果を出した人が評価される、という風土です。
上記のようなことから、ベンチャー転職の場合、いきなりCxOということはあまりやらない会社が多い気がします。
幹部候補として参画して、3ヶ月で結果を出して部長、半年間で圧倒的な成果を上げて執行役員(CxO)、といった流れを多くみてきています。
全力で頑張っているメンバーが成長の原動力となっているベンチャーにとって、他社での実績だけで評価することや年齢による経験で評価することは文化に合わないのだと思います。同じ環境で、圧倒的な成果を上げて、やはり敵わない、この人のもとで働けるのはチャンス、と思われるような結果を出すことを求められます。
ベンチャーの経営幹部にプライベートはなく、すべてを会社の成長に注ぐ覚悟が必要だと思います。これが楽しいと思えるか、だと思います。
僕もすべての環境でそう思えた訳ではありません。相性、自分のコンディション、会社の目指す方向性との合致などによる影響もあると思います。
結論としては、創業メンバーでない限り、ヘッドハンティングでポジション採用の声がかからない場合は、幹部候補して入社して、結果を出して、CxOポジションを掴み取るしかありません。
ベンチャー採用の場合は、「幹部候補」と謳っている場合は非常に多いです。ただし、本当に幹部候補として募集している訳ではないことも多いのではないかと思います。もちろん、成果を上げれば、幹部に昇格する可能性はあるので嘘ではないと思いますが、入り口は結構大事だと思います。
組織の構造、メンバー構成、課題について精通している必要があります。本当はどのような人材が不足しているのか?
たとえば、現在は役員が部長を兼務しており、経営レベルの仕事ができず成長速度が落ちているので、部長を置いて権限移譲したい。現在のメンバーのなかに部長候補は一応いるがXXの部分でまだ部長への昇格は難しい。XXに強みのあるXX領域の専門家を部長職候補で採用したい。
最初はシニアマネージャーとして参画してもらい、3ヶ月以内にXXという結果を出してもらい、現在の部員も納得のうえ、部の事実上No.2のポジションとなってもらい、6ヶ月後に部長へ昇格が期待できるような幹部候補を採用したい。などの裏側を知っていれば、あとは結果を出すだけですし、入社後の闘い方も有利です。
なかなか自分ではその背景を教えてもらうことは難しいので、既に企業とリレーションを構築できているエージェントにお願いするのも有効だと思います。
さて、本記事のタイトルにある「おすすめのCxO専門エージェント」とは? ですが、結論は下記となります。
「CxOポジションに関しては、ヘッドハンターは会社で選ぶのではなく、個人で選んだ方が良い」
ミドルポジションであれば、会社として抱えている求人数が多い、というのは魅力になりますので、会社の看板が力を発揮しますが、CxOポジションの場合はコンフィデンシャル案件のため、企業側も信頼できる腕利きのヘッドハンターに絞った声がけをしている印象です。
また、CxOポジションは希少ですので、一人のヘッドハンターにお願いしてもマッチングが難しいため、複数の方に相談した方が良いと考えます。腕利きのヘッドハンターの方は個人的に強いパイプを持つ企業があります。その方がそのタイミングで懇意の企業・役員から特命案件を預かっているかいないか。に尽きるのではないかと思います。
人材紹介会社さんのなかでは、エグゼテクティブサーチの部隊を保有している場合がありますので、そちらの方が案件保有の可能性は高いとは思いますが、「会社というよりも個人」という軸で見るのが個人的にはおすすめだと思っています。
別の記事でも書いておりますが、ご自身の大切な人生の時間をどこで過ごすかを決める重要な選択なので、どこの会社にお願いするか、よりもご担当者の方との相性が大事だと思います。ご自身と相性の良いヘッドハンターの方に伴走してもらえると転職活動が有利に進められると思います。
転職サービスに登録するとヘッドハンターとコンタクトを取れるチャンスが広がります。個人的には「ビズリーチ」のヘッドハンター検索機能がおすすめです。