「0 → 1」、ゼロイチで立ち上げる。という表現が使われることがあるかと思いますが、まだ世の中に存在しないサービスをゼロから立ち上げ続ける方をシリアルアントレプレナーと呼んだりしますよね。
どこまでが「0」、「1」、「10」、「100」なのか、を決めることは難しいですが、ざっくりですが、個人的には下記印象です。ここではこの正確な定義がお伝えしたい訳ではありませんので、イメージとしてご容赦いただけますと幸いです。
「0 → 1」
会社を立ち上げてから、粗くても事業を立ち上げるまで
「1 → 10」
会社、事業運営において対応できていない領域をカバーする
「10 → 100」
各領域のスペシャリストが揃い、精度が圧倒的にあがる
それぞれのステージに応じて、参画してくれるメンバーもタイプも異なります。
「0 → 1」のメンバー
無謀ともいえる挑戦に果敢に挑むメンバー。決めたらやり切る強い思いがあります。フルコミットで働きます。この時期は、人数も極めて少ないので細部までは手が回らないという部分もあるのだとは思いますが、興味のないことはやらないというタイプも多い気がします。方向性の違いによる離職も多い時期です。
「1 → 10」のメンバー
スキルに自信があり、ベンチャーで一旗上げよう、自分のバリューをあげよう、というタイプが参画してくるイメージです。このタイミングであれば、幹部ポジションの空き枠もまだあることと、入れ替えも起こりうるので競争が激化することもあるのではないかと思います。
「10 → 100」のメンバー
IPOが見えてきている or IPO後で体力がついた段階でハイキャリア人材がポジション採用で参画。「1 → 10」で概ねカバーはできていますが、クオリティが追いついていなかった部分の精度があがり、メガベンチャーへと成長していきます。
僕自身は、「1 → 10」が得意ゾーンであり、最もやり甲斐を感じます。
「0 → 1」は創業者を中心に、がむしゃらに走り続けるタイプが向いているような気がします。僕はもともとがマーケターということもあり、たとえ小さくても、粗くてもPDCAを意識するタイプであり、「1 → 10」の方が向いていると感じます。
「1 → 10」は、事業は立ち上がったものの、足りないことばかりで、会社として誰かやらなければならないが、手が回っていない or やりたくないため放置されている業務を拾いにいくフェーズです。ベンチャーなので、考えるよりも動くことが求められるのは引き続きですが、「0 → 1」よりはPDCAが回り始めます。自分の専門性にこだわりすぎず、会社の成長のためなら、どの領域でも貢献して形にするタイプが求められます。
「10 → 100」は、「1 → 10」でカバーはしたものの、メンバーも増え、社会的に果たす役割が増えてくるなかで、各領域で高いレベルが求められてきます。付き合う会社も変わってきますのでその部分でも大手企業との取引に遜色のない体制の構築が必要となります。待遇面も整ってきますので、スペシャリスト採用ができるようになります。
いかがでしょうか?
採用の背景には、現在できていないこと・課題を解決してくれる人材像があると考えています。
それぞれのフェーズによって、活躍しやすい人物像は異なると思います。ご自身のキャリアのなかで、どのフェーズがフィットするか、ご自身のキャリア戦略に合致するかを想像してみていただくのも良いかと思います。
ベンチャーに転職するおすすめの方法については下記の記事をご覧になっていただければと思います。